小児傷害・安全予防センター

小児傷害・安全予防センター

小児傷害・安全予防センター

センターの役割

センターの役割

新病院では、児童虐待の早期発見・早期加入と予防可能な事故の減少を目指し小児傷害・安全予防センターを新設します。

児童虐待・事故の背景には、発達障害などの児自身の要因や養育環境などの背景が複雑に絡んでいることが少なくなく、児童相談所、検察や警察などの行政機関と連携し、子どもたちの養育環境を適正化し安全確保に努めます。

傷害とは

傷害・安全予防センターは2018年度に新設されました。家族支援や子ども虐待対応などを行っています。「傷害」という言葉は少しなじみの薄い言葉かもしれません。「傷害」という言葉には以下のような思いをこめています。

~子どもの年齢層別死因順位で2000年代まで「不慮の事故」が1歳から19歳まで第1位でした。~中略~「事故」は「Accident:予測不能な事象によるもの」と諸外国でも定義されています。しかし、実際には天災・自然災害以外は「傷害による死亡」が我が国の死因統計の「不慮の事故」の死因のほとんどです。「傷害」は「Injury:予防可能な日常的な事象によるもの」と定義されます。~(市川光太郎監修 子どもの事故と対策改定5版より抜粋)

当科では年間約3万人の救急外来受診数のうち、4000~5000人の患者様が何らかのケガや火傷などの外因の傷病で受診され、多くは「傷害」であると考えられます。予測不能なものではなく、予防可能なものであるというように認識が変化することで、このような外因の傷病や死亡を減らすことができるのではないかと考えています。

子どもの疾病の背景に

当院では子どもの診察は内因疾患(いわゆる病気)であれ、外因の傷病(いわゆるケガ)であれ、最初は小児科医が行います(その後必要に応じて関係他科と連携していきます)。それは病気やケガを診るだけではなく、子どもおよびご家族をしっかり看ていきたいと考えているからです。一つ一つの受診の背景に、ご家族の看病への不安や心配だけではなく、日常の子育ての困難さが感じられることがあります。日常の子育ての困難さは、ご家族の多忙さ(共働きで子どもが多いなど)、周囲のサポートのなさ(近くにおじいちゃんおばあちゃんが住んでいないなど)、子ども自身の特性(発達障害であるなど)等様々なことが原因となります。そのようなケースでは、子どもにとってより良い成育環境となるように、適宜お声かけさせていただいたり、行政支援を提案させていただいております。

子ども虐待対応

子ども虐待は社会問題化しており、その対応には困難を伴います。当院は福岡県の児童虐待防止拠点病院に認定されております。傷害・安全予防センターは当院の子ども虐待対応を担っており、児童相談所から被虐待児の診療依頼を受けています。医療機関の責務として虐待への医学的知識を深め共有すべく、院外の行政・司法等多機関と勉強会を行っています。